「余計なモノ 後編」(20分) はじめのうちさりげなく話に付き合っていたが、気づくとかの老婆は忽然と姿を消してしまった。すでに営業の始まった隣のクリーニング店にも、駐車場にもその姿は見つけられずゾッとしたが、予定もありその時はそのままその場を後にしたのだが、用事を終えて帰宅途中、例のコインランドリーの前の交差点で信号待ちのため車を停めた。ふとクリーニング店の駐車場の様子が気になり目線を向けると、地面に黒い煙のような、煤のようなものが蠢きやがて一か所に集まるとムクムクと隆起しとうとう人の形になった。その形は見まごう事なき朝話しかけてきた件の老婆であった。