タクマ君は引っ越した先の家にナニかがいるのに気付いたが、それが一体何者かはわからなかった。家族同然の付き合いをしていた近所の強い霊感者であるおばあさんに確認すると「害のない白蛇だ」というので安心していたが、しばらくしてこのおばあさんが急逝してしまう。良き理解者で、家族にさえ理解を求められないタクマ君の力についての唯一の相談者が亡くなったことでタクマ君はいよいよ生きていくことに疲れていたころ、クラスの女子に告白された。曖昧な返事をしてやり過ごしたその日の夜、彼は自宅付近を流れる川の傍で得体のしれないうねうねと動くモノを見た。それはタクマ君を狙う負の塊だったのだが……。