木村さんという神戸在住の男性は大の怪談好きである。と言ってもそれほど自身の怪体験があるわけではなかった。それが今度ひょんなことから自身で怪談のイベントを主催するという段になって行きつけの散髪屋のマスターと話していると馬が合い、近くマスターお気に入りの居酒屋で怪談についてじっくり話すことになる。隠れ家的なその店は紹介がなければわからないような雰囲気でその日も貸し切り状態、店の大将を交えて三人で盛り上がっていると、いつ来たのか同世代の男性が近づいてきて「聞いてもらいたい話がある」と。
木村さんという神戸在住の男性は大の怪談好きである。と言ってもそれほど自身の怪体験があるわけではなかった。それが今度ひょんなことから自身で怪談のイベントを主催するという段になって行きつけの散髪屋のマスターと話していると馬が合い、近くマスターお気に入りの居酒屋で怪談についてじっくり話すことになる。隠れ家的なその店は紹介がなければわからないような雰囲気でその日も貸し切り状態、店の大将を交えて三人で盛り上がっていると、いつ来たのか同世代の男性が近づいてきて「聞いてもらいたい話がある」と。