当時大学生だった綾乃さんが体験した話。軽音楽部の夏合宿で長野に訪れていた最終日の夜、先輩の誘いで廃墟探訪に出かけた。帰ってきた際に、大阪の母から電話が来ていたことに気付いて折り返すと、心配そうに何事もないかと聞いてきた。どうしたのかと聞いてみると、ついさっき住人不在の綾乃さんの部屋の電気が勝手についていた、お前に何かあったんじゃなかろうかという。かくしてそれは怪異の序章に過ぎないことをまだ知る由もない。
当時大学生だった綾乃さんが体験した話。軽音楽部の夏合宿で長野に訪れていた最終日の夜、先輩の誘いで廃墟探訪に出かけた。帰ってきた際に、大阪の母から電話が来ていたことに気付いて折り返すと、心配そうに何事もないかと聞いてきた。どうしたのかと聞いてみると、ついさっき住人不在の綾乃さんの部屋の電気が勝手についていた、お前に何かあったんじゃなかろうかという。かくしてそれは怪異の序章に過ぎないことをまだ知る由もない。