HNぽんすけさんという女性の体験。5年前にホームヘルパーとして担当していたのは古い三階建てに住んでいた、元スナックのオーナー店長のAさんという痴呆症のおばあさん。体も弱っていていつも三階の居間にいて、ぽんすけさんは日に二回食事の世話をするのに出入りしていたのだが、二階の和室にある箪笥の上に飾られた沢山の人形が気になっていた。Aさんは中でも赤いドレスを着た精巧なフランス人形がお気に入りだと話してくれるのだが、その人形が何とも言えず気味が悪い。そのまるで生きているかのような人形がある時、他のチームメイトとの間でも話題に上り、想像だにしなかった事実に直面する