母国スロベニアのスーパースター、N’toko。UKやヨーロッパ大陸をCrystal CastlesをはじめMelt Bananaほか、そうそうたるメンツらと共にツアーを周ってきた。そんなN’tokoにとって第二の故郷とも言える場所が東京だ。これまでコンスタントに東京に長期滞在を果たし、地元のインディーズミュージシャンらと音楽活動を行ってきた。N’tokoの奏でる音楽はEBMやインダストリアルの要素を含んだ「ヒップホップ」と「エクスペリメンタル・エレクトロニック」の2つのルーツから成る。また、彼はパンクやオルタナミュージックシーンに深い愛情があり、音楽性そのものだけではなく、音楽のもつ荒削りさ・勢い・インディペンデントスピリットへの愛情が深い。2012年春夏には日本国内ツアーを敢行し、N’tokoのアルバムはThe WireやMTVなど国際的なメディアで賞賛を受けた。スロベニアでは、N’tokoの書くリリックが社会を強く意識したものであるがために彼は一世代のスポークスマン(不本意ながらも)になった。一方日本で、雑多なサブカル高円寺、前衛的なファッションであふれる原宿、渋谷のクラブシーン―これら東京のもつ魅力に取り憑かれてしまう。これらの要素がN’tokoの音楽の中で衝突し、鋭い耳で繋ぎ合わされ、ビートと乾いたヒューモアセンスが創り上げられた。「Mind Business」はN’tokoの日本国内リリース第2弾のアルバムであり、ヨーロッパでの生活や日本での滞在生活に影響を受けた作品となっている。ミュージックビデオ「The Baddest」(directed by by Tomaž Šantl)では祖国スロベニアが鋭く観察されており、「Mind Business」(directed by Matt Schley)では日本の映画監督 石井 聰亙にインスパイアされていて、この2つのMVを見ていただくと彼の音楽性を垣間見ることができるだろう。このアルバムはプロデューサーIgor Vukによりミックスとマスタリングが行われ(タイトルトラックのみBeckoningがプロデュース)、Seijiro Murayama、ZONZONO、Yuki Kanekoら日本のミュージシャンもセッションに参加している。
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