この「心の故郷 日本の民謡シリーズ」は故藤尾隆造氏が監修したもので、当初カセットテープで発売されたものをデジタル化したものです。藤尾氏は「民謡は民族生活の潜在意識によりにじみ出た生活そのものの声である。すなわち、1.詩と音楽の自由形である。2. 時代性と民族性に根ざした郷土性。3. 表現法に特定の規律、制約がない。4.旋律と言葉が不離一体である。5. 作者と歌い手が直ちに同化しやい。」・・・等々。本作品に収められている曲のひとつを藤尾隆造氏の解説で紹介します。
米山甚句: 新潟県には甚句と名のつく民謡が日本で一番多いのではないだろうか。この甚句は、元唄が米山薬師を唄ったものからして、米山地方の唄かと思われるが、柏崎の花柳界からお座敷唄として歌い出されたとも思われる。また、荒浜村から出た登竜山という力士がのちに米山と改名、江戸でこの甚句を唄って米山甚句となったという説もある。なるほど昔の踊りを見ると力士が土俵の上で四股を踏む姿だったようだ。のちに振り付け直して現在の踊りになった。
このアルバムの収録曲は以下の通りです。
1. 小木おけさ
2. 村上長持唄
3. 米山甚句
4. 野良三階節
5. 亀田甚句
6. 村松甚句
7. 三国馬子唄
8. 三条凧ばやし
9. 相川音頭
10. 寺泊おけ
11. 新潟おけさ
12. そうめんさん
13. 柏崎甚句
14. 新津松坂
15. 小千谷石投甚句
16. 豊栄ざりがち唄
このアルバムはApple Musicでも聴くことが出来ます。
(広告) 民謡が語る旅はこちらから!