生活での作業、労働に拍子をつけ、楽しさ、美しさを高め、心を動かす自然の曲律。いわば日本人の心の故郷がここにあると言えます。この貴重な文化を残すべく故藤尾隆造氏が全国を巡り監修したのが本シリーズ「心の故郷 日本の民謡」です。この長崎民謡 第1集に含まれる「諫早のんのこ節」とは、長崎県諫早地方を中心に宴席で唄われる祝い唄。宴席が始まると両手に小皿をもちガチャガチャと打ち鳴らしながら踊りだす。歌詞の由来は一説に諫早の藩主が参勤交代のため江戸に上る際、ようやく箱根を超えたところで休息のときの酒盛りで家来が殿様にご機嫌とりの余興で唄ったのが始まりとも言われる。唄にある「司馬」とは大名行列の大軍を統率指揮す役職のことである。
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