民謡を聴くことと民謡を唄うことは表裏一体です。よく唄うためによく聴くことを第一とし、よく聴くためには心でよく唄うようにならねばなりません。本当の良い唄い手は立派な鑑賞家でもあるわけです。本シリーズ「心の故郷 日本の民謡」を鑑賞いただき日本の文化や日本人の心を学び、自己の本質を見出していただければ幸いですと、監修者の藤尾隆造は申しております。このアルバムの中から1つ藤尾隆造の解説で紹介します。
相馬盆唄:民謡歌手、鈴木正夫がレコードに吹込み発表した時「相馬盆唄」と名づけたため、この名称が一般的なのだが、旧相馬領の相馬、双葉両郡内では古くから「盆踊り唄」と言われていた。この唄がいつ相馬地方に伝えられたかは明らかでないが、一説には1800年頃からとも言われる。この系統の唄は、山形県の庄内地方を通って中通り、浜通り一帯に唄われ、さらにその系統が関東地方につながり栃木の「日光和楽踊り」や埼玉の「秩父音頭」へつながる。
このアルバムはAppleMusicでも聴くことができます。
(広告) 民謡が語る旅はこちらから!