この「心の故郷 日本の民謡シリーズ」は故藤尾隆造氏が監修したものです。「民謡は民族生活の潜在意識によりにじみ出た生活そのものの声である。すなわち、1.詩と音楽の自由形である。2. 時代性と民族性に根ざした郷土性。3. 表現法に特定の規律、制約がない。4.旋律と言葉が不離一体である。5. 作者と歌い手が直ちに同化しやい。」・・・等々。そこには聞き手、歌い手の仕切りがなく、庶民的交流があります。本作品に収められている曲の1つを紹介します。
ソーラン節:ヤーレン・ソーラン・ソーランと掛声から唄いだされるので「ソーラン節」と言われているが、本来は鰊漁の「沖揚げ音頭」である。鰊漁にはいろいろな方法があるが、中でも建て網は代表的な漁獲方である。枠網の中に入った鰊を大きなタモですくい上げる時の作業唄でタモの動きとともに唄う。ソーラン・ソーランはソラ・ソラの催促であり、ハイハイはその答えである。時に勝手気ままに色々な文句をはさみこんでは、辛い北の海での気を紛らわしたものだという。
収録曲
1. 道南盆唄
2. 北海三下り
3. 江差三下り
4. 元唄松前三下り
5. 松前三下り
6. 北洋節
7. 北海タント節
8. 蝦夷甚句
9. 空知豊年音頭
10. 北海ヤンレサ節
11. 北海よされ節
12. 十勝馬唄
13. 江差沖上げ音頭
14. ソーラン節
15. ナット節
16. 道南ナット節
17. 丹波節
18. 北海願人節
19. 松前大津絵
20. 日高盆唄
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