モーリス・ラヴェルの「弦楽四重奏曲 ヘ長調」は、1902年末から翌年の春にかけて作曲された4つの楽章の室内楽曲。初演は1904年。弦楽四重奏曲は作曲の中でも難しい部類とされ、作曲家が経験と技法を高めた円熟期まで作曲することは滅多にないとされている。ラヴェルは弱冠27歳で、この作曲に挑戦し、ドビュッシーをして「あなたの四重奏曲を一音符たりともいじってはいけません」とまで言わしめた「弦楽四重奏曲 ヘ長調」をものにしたのである。このアルバムの演奏はターリヒ弦楽四重奏団による。
収録曲は次の4曲。
I. Allegro moderato,Tres doux
II. Assez vif. Très rythmé
III. Très lent
IV. Vif et agité
追記。この「弦楽四重奏曲」の第1楽章は、夏木マリが朗読する「La Plage – 恋するクジラ」の中で使用している曲でも有る、