小学生のころから心霊やホラーが大好きだった男性が、社会人になって初めての夏、好き者の友人を誘って、心霊スポット目がけ車を走らせていた。夜の国道は空いていて天気も良い、テンションが上がって盛り上がる車内の空気は車の大きなバウンドと「ギャン!」という悲痛な叫び声のおかげで一気に盛り下がってしまった。恐る恐る社外に出て確認してみると、それは道路に飛び出してきたキタキツネが無残な格好でつぶれていた姿だった。
運転手の友人はすっかり落ち込んでしまい、体験者が運転を交代することになったのだが、程なく後部座席に乗っていた友人の様子が急変する。
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