ドヴォルザークは11のオペラを作曲したが、言葉のハンディ(チェコ語)があり、「ルサカ」以外の作品は、あまり上演される機会は多くない。この三幕構成の「ジャコバン党員」もそんなオペラのひとつだ。
舞台は18世紀末のボヘミアの田舎の村。この地の伯爵ハラソフの息子ボフシュは陰謀によって故郷を逐われフランスに逃れる。この亡命中にフランス革命に遭遇し、その後妻ユリエとともに帰郷する。しかしハラソフ家督を奪おうと画策していた甥に、ジャコバン党員だと偽りの情報を流され、投獄されてしまう。妻のユリエは、夫の恩師で村のカントルを務める友人ベンダの助けを借り、村の人々とともに甥の悪巧みを暴き、夫の名誉と地位を回復する。
注:ジャコバン党はロベスピエールに率いられ、フランス革命を主導したことで有名である。しかし投獄、殺戮等の苛烈な手段によって、反対者を弾圧し、いわゆる「恐怖政治」を行ったため、テルミドールの反動を招きジャコバン党員は権力の座から一掃される。
このアルバムの演奏はブルノ国立フィルハーモニー管弦楽団で収録数は40トラック。
・第1幕 イントロダクション〜第10場
・第2幕 イントロダクション〜第8場
・第3幕 第1場〜第8場