つぐみさんが大学生の頃、級友のなのはちゃんが夏休みに帰省するというので一緒に遊びに行った時の事。山深くにあるなのはちゃんの実家は古く大きな一軒家で、両親と時分88歳になるおばあちゃんが皆で出迎えてくれた。夜、共に行った友人たちと大きな座敷に床を用意され、寝静まった深夜にふと目を覚ますと、背後の障子の向こうに誰かが座っている。子供ではないが小さな黒い影。やがてその影がゆっくりと手招きをして…
つぐみさんが大学生の頃、級友のなのはちゃんが夏休みに帰省するというので一緒に遊びに行った時の事。山深くにあるなのはちゃんの実家は古く大きな一軒家で、両親と時分88歳になるおばあちゃんが皆で出迎えてくれた。夜、共に行った友人たちと大きな座敷に床を用意され、寝静まった深夜にふと目を覚ますと、背後の障子の向こうに誰かが座っている。子供ではないが小さな黒い影。やがてその影がゆっくりと手招きをして…