ある方の曾祖母の実体験。雪国の冬の厳しさは現代の比ではなかったらしい。 古い木造屋は、隙間風は入る上に吹雪の夜などはガタガタと家が揺れる。その夜も兄と布団を並べて寝ていたのだが一向に寝付かれずにいると、当時まだ小学校にも上がらない年齢の妹に、 「なぁ…。トントン坊って知ってるか」と兄が話しかけてきた。 兄がトントン坊とは何かを話してくれるのだが、それはまるで昔話の妖怪譚のようであり身を縮ませていた。翌朝、 それが決して夢幻ではなかったのだと思い知ることになる…。
ある方の曾祖母の実体験。雪国の冬の厳しさは現代の比ではなかったらしい。 古い木造屋は、隙間風は入る上に吹雪の夜などはガタガタと家が揺れる。その夜も兄と布団を並べて寝ていたのだが一向に寝付かれずにいると、当時まだ小学校にも上がらない年齢の妹に、 「なぁ…。トントン坊って知ってるか」と兄が話しかけてきた。 兄がトントン坊とは何かを話してくれるのだが、それはまるで昔話の妖怪譚のようであり身を縮ませていた。翌朝、 それが決して夢幻ではなかったのだと思い知ることになる…。