小池さんの二人の息子がまだ6歳と4歳だったころ、ある時期、二人の妙な行動が気になったことがあった。食事中や団らんをしている中、ふと気づくと二人の息子があらぬ方をジッと見つめ、視線の先に何かがいるように目で追う仕草を見せるのだ。
ある晩、小池さんも息子たちの見ている方に目線を投げると、目の端に一瞬、動物ともボールともつかない黒い塊がスッと動くのが見えた。一瞬の出来事で塊は部屋の暗がりに消えてしまったため、ついに意を決し息子に問いただしてみると…。
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